2024年9月に入り、総裁選が大変な盛り上がりを見せておりますが、私たちみらい子育て全国ネットワークでは、強い懸念を持っており、9月13日に緊急声明を出させていただきました。
ぜひ、ご一読ください!



というのも、小泉進次郎氏が自民党総裁選の出馬会見において、「労働時間規制の緩和をします」「働きたい人の自由を」と言われたので、大変驚きました。
高橋まつりさんの事忘れちゃったの???と思わずにいられないコメントでした。
そして、今回の総裁候補者たちの話を聞くにつれ、労働時間規制緩和を止めるようなコメントもなく、憲法改正や選択的夫婦別姓、政治とカネの話に注目が集まっています。
どちらも大切なテーマではありますが、労働時間規制は私達の実生活に直結するルールです。規制が緩和されたら、明日から「残業天国万歳」の世界に戻ってしまうかもしれません。
他のイシューに注目が集まり過ぎると、本件の議論がなされず、規制緩和を唱える方が総理総裁になった場合、民意だよね。と、シレーっと緩和が通ってしまうかもしれません。今でも帰りの遅い夫が、もっと帰ってこなくなる。そんな世界線を私達は求めてるの??そう思わざるを得ませんでした。
しかし、私の危機感を共感くださる方が1週間で賛同を寄せてくれました。
- 高祖常子(NPO法人ファザーリング・ジャパン 副代表理事)
- 小室淑恵(株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長)
- 柴田悠(京都大学教授)
- 白河桃子(相模女子大学大学院特任教授)
- 末冨芳(日本大学教授)髙崎順子(在仏ライター)
- 髙﨑順子(在仏ライター)
- たかまつなな(株式会社笑下村塾 代表取締役)
- 山口一男(シカゴ大学教授)
- 山口慎太郎(東京大学教授)
- 山本勲(慶應義塾大学教授)
ぜひ、声明文に寄せられた先生方のコメントを是非ご一読ください。何故、「労働規制緩和」が問題なのかをご理解いただけると思います。
そして、メディアの皆様方には、討論会や記者質問の場で各候補に突っ込みを入れていただいて、「労働規制緩和」に関する議論を候補者に促してください。さらには、国民の生活に直結する問題であることをお伝えくださり、発言が撤回となるよう、ご協力いただけたら幸いです。

小泉進次郎氏の発言は言語同断です。父親の小泉純一郎元首相が竹中平蔵氏と組んで雇用の流動化と称して非正規雇用制度を作り、すぐに全職種に広げて労働市場は今4割が非正規有期雇用。いつクビになるかと不安定な働き方は世界に類を見ない過労死、過労自殺を引き起こしkaroshiとして世界的にもILOにも問題視されています。
働く人の人権を無視して、奴隷としか見ていない小泉進次郎氏の発言に強く抗議撤回を求めると共に、経済界がこのような政治家を後押しする企業献金、経団連の年間24億円の献金にも抗議します。
高橋まつりさんの無念の死の教訓を働くものとして、親として、母親として忘れてはならないのです。