【イベント開催報告】教えて男性育休「義務化」議連!! 〜育休なの?産休なの?義務化したらどうなるの?〜

6月13日(木)、参議院議員会館にて『教えて、男性育休「義務化」議連!!~育休なの?産休なの?義務化したらどうなるの?~』と題し、男性の育休義務化議員連盟の和田義明議員と松川るい議員をお招きし、お話をお伺いするイベントを開催いたしました。

開催概要

【開催日時】
2019年6月13日(木)
 16時45分 開場
 17時15分 当会代表挨拶・趣旨説明
 17時30分 勉強会
 18時30分 終了
 
【開催場所】
 ・参議院議員会館 地下1階 B109会議室
 
【主催】
 ・みらい子育て全国ネットワーク

【参加者】
 ・総合司会: みらい子育て全国ネットワーク代表 天野 妙
 ・ファシリテーター: 堀 潤氏 (フリージャーナリスト)
 ・政治家: 和田 義明氏、 松川るい氏
 ・当事者: 子育て当事者  (育休取得経験者など)
 ・メディア

まず、当会代表の天野より男性の育休に関する現状のインプットから。

ライフステージによって変動する女性の愛情曲線や、産後うつが発症する時期などのデータ、そして海外の親学級に関する取組みの紹介に加え、イベント当日までに当会がTwitter上で実施したアンケートの結果を公表しました。

育休義務化については賛成が89%、また最終的な取得有無の判断は本人としたうえで、企業から働きかける形で賛成できる育休取得期間については半数以上が「1ヶ月以上」を選択という結果になりました。


このように男性の育休について関心が高まっている一方で、フリーランスや非正規労働者、中小企業への対応策も丁寧な議論が必要であることも伝えました。

また、「子育てしにくい要因がだんだんと顕在化されてきているが、まだ潜在的なものある。子育ての概念をアップデートをしていきたい」とし、みんなで問題意識を共有し、子育てしやすい社会について継続的に考え、そして声をあげていく必要性について訴えました。

続いて、和田義明議員より今回男性の育休義務化議連発足に至った経緯や思いをお話しいただきました。

まず、日本の男性の家庭進出の現状について「今はダイナミックな解決策が見いだせていない。これは、第2子第3子にも影響を及ぼしていると思う」と話されました。また、ご自身のお子さまが生まれた後の過ごし方について触れ、「有休を駆使して子育てにあたったものの、子どもの成長に追い立てられるような気持ちだった」と率直な気持ちをお話しされました。

続けて、「育休義務化については批判的な言葉もあるが、男性が当たり前に子育てできるようにするにはパラダイムシフトが必要だ」と熱い思いを語られました。

続いて松川るい議員からは、ご自身が外交官だった頃について触れ、他国の人を間近に見ていて子育てに対する感覚のギャップを肌で感じていたと話されました。2人の親がどっぷりと育児にあたることを当たり前にしたいという思いを抱えつつも、男性の家庭進出を呼びかけることについて「男性が喜ぶことなのか自信がなかった」と、女性という立場から発信することの難しさを感じていたことも明かされました。

ここで、ファシリテーターの堀潤さんから男性の育休義務化に賛成の人は挙手を呼びかけると、ほぼ全員が手を挙げました。

会場には男性の育休に関心がある方が集まっているものの、実際に多くの人が同じ関心度とはまだ言い難い状況であることに関して、慣習慣例がないところにどう根付かせるかという堀さんからの問いに対しては、「国が姿勢を明確に見せることがまず第一歩(和田議員)」、「義務になってしまえば考える余地が無いため、(従来の固定概念をもった)固い層にもリーチできる(松川議員)」と、これまでの仕組みを一斉に変えていくことが大事であるという意気込みを述べられました。

国が男性の育休取得を推進する姿勢を見せたとしても、育休義務化において課題の1つとして挙がるのが人材調整などの企業側が抱える課題。

そこで堀さんから「企業に与えるのはペナルティ?それともインセンティブ?」と問いかけがありました。

これについて和田議員は、「両方あった方がいいと思う。法制度上どうしていくかは正直まだ思い悩んでいるところであるが、管理されている感よりもメリットを共有できることを伝えていくストーリー作りをしていきたい」とお答えになり、松川議員は日本の給付金や助成金の水準が世界的に高いことに触れつつ、「成功事例を取り上げ、企業が報われるようにしていくのが良い。ただしインセンティブのみではなかなか広まらないので、組み合わせかなと思う」と丁寧な制度設計が必要であることをお答えいただきました。

続けて、大企業に比べて体力のない一般企業に対する対応について堀さんが伺うと、和田議員は「企業体力に合わせて段階をつける必要があると思う。制度が浸透するまで人手不足における困難があるかもしれないが、(長期的な目線で)より多様な人材を活用する流れになっていくのでは」、松川議員は「一生のうちに10人も生まないし、介護・ケガ・病気は予知できないが、出産は事前に分かるので対応可能では」と企業努力も不可欠であることを語られました。

これを受けて堀さんから「普段から心掛けていることは《分断を生まないこと》」というコメントがあり、制度の恩恵を受ける人が偏らないことの大切さについて会場全体に意識づけをされました。またフリーランスの方に対する対応についても議員のお二人に問いかけられ、「これからしっかりと審議していきたい(和田議員)」と回答をいただきました。

終盤は、制度を浸透させるための具体的な方法について議論し、企業に対してはパタハラ対策や育休の周知義務、両親学級の拡充、せっかく育休を取得してもゼロコミットとならないよう会社に妻のサイン付きレポートを提出するといったアイディアなど、活発な意見が出ました。

会場からも意見を求めると、「子どもを産まない選択肢もあるなかで、二極化が進むのでは?(制度をより実効性のあるものにするには)自治体と連携するのも良いと思う」、「企業はペナルティについては分かっているが、インセンティブは分かっていないのでは」といった声も聴くことが出来ました。

~最後に~

今回のイベントでは、認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんにファシリテーターをお引き受け頂いていたのですが、当日体調不良により急きょ堀潤さんが代打を担ってくださいました。会場からは「オレ堀潤さんファンなんだよな。会えるなんてラッキー」という囁きが聞こえました。堀さん、お忙しいところご対応いただき誠にありがとうございました!!改めて御礼申し上げます!

そして当日ご参加くださった皆様、お越しくださり誠にありがとうございました!!開催日程は平日夕刻ということもあり、午後から仕事を抜けてこられたり、保育園のお迎えに間に合うようにと駆け足で会場を出られたりする方の姿もありました。貴重なお時間を誠にありがとうございました。

miracoでは、2018年10月に開催した「男の産休、義務化されたらどうなる?~議員&専門家と一緒に考えよう~」のイベントをきっかけに、男性の家庭進出に関する議論をスタートさせ、3月の参議院予算委員会公聴会でも議題にあげさせていただきました。そして、今回のイベント開催直後に、男性の育休義務化議連が安倍首相に提言をし、政府の骨太方針にも盛り込まれることとなり、ますます育休義務化の実現に向けた動きが加速しています。

個人も企業も行政も、多様でありながら同じ社会の一員として、現状をしっかりと共有しつつみんなで未来について考えていけたらと思います。

この度は最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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