みらい子育て全国ネットワークのこれまでの活動を全5話で紹介する「miraco history」。
第2話は、ここぞという時に行ってきた4つの署名運動についてお届けします。
--------- 第2話 ---------
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< 署名 その1 >
みんな #保育園に入りたい!
子ども子育て予算にプラス1.4兆円追加して、待機児童を解消してください
miracoの前身「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」の発足後すぐにChange.orgで始めた署名。当時、待機児童対策の予算にいくら必要か、いつ予算が決まるかもよくわからず、柴田悠准教授(京都大学)の著書を引用して、1.4兆円の追加予算を要望しました。
署名の開始直後から瞬く間に賛同者が増え、1か月後には1万筆を超える署名が集まりました。
2017年4月18日。
私たちは自民党本部を訪れ、「待機児童対策プロジェクトチーム」の会合に出席。その場で座長の木村弥生衆議院議員に1万7432筆の署名と全コメント集を手渡し、SNSに溢れた当事者の「#保育園に入りたい」という声を政治に届けました。
2年経った今ならわかります。1.4兆円の予算規模があれば、“隠れ”も“潜在”も含む待機児童に対して十分な保育の受け皿を整備し、かつ、保育士の給料を全産業平均の水準まで引き上げることもできます。
待機児童解消の兆しがみえない今、署名はさらに増え、1万9471筆に達しています。今なお賛同をいただいている署名、ぜひお読みいただければと思います。
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< 署名 その2>
幼児教育・保育無償化は本当に必要な人から。
圧倒的に足りていない保育の量と質の拡充を同時に!
今年10月からはじまる幼児教育・保育の無償化。2017年10月の衆議院選挙、自民党の公約として無償化の政策は表舞台に出てきました。
子育てに予算がつくこと自体、大変喜ばしいことです。また政府は、無償化も待機児童解消も両方実現すると主張していました。
しかし、限りある財源を無償化に使った場合に“隠れ”や“潜在”を含む待機児童の問題を解消する予算が足りなくなり、弾切れになってしまうことを私たちは知っていました。
待機児童がまだ多くいる中で、そもそも保育所に預けられている人とそうでない人の格差をさらに激しくする可能性もありました。
今でも全く同じ文面で要望したい内容の署名は、多くの著名人の賛同、拡散の協力も得て、1か月を待たずに3万筆を超えました。
2017年11月27日。
再び自民党本部を訪れ、自民党の「人生100年時代戦略本部」(本部長は岸田政調会長)の副本部長で自民党政調会長代理の片山さつき参議院議員に、3万1327筆の署名を届けました。
▶ジャーナリスト堀潤さんが署名提出の様子をまとめて下さったムービー
片山さつき議員は、この分厚い署名の分析をシンクタンクに依頼され、待機児童解消や保育士処遇改善を望む声をわかりやすいサマリーとしてまとめられ、自民党内に広く伝えて下さいました。その後も片山さつき議員は勉強会を開いて下さり、miracoと行政をつないでくれたりしています。
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< 署名 その3>
東京都の受動喫煙防止条例案が都議会で可決されるよう応援して、タバコの煙から子どもたちの命を守りましょう!
団体の名前を「みらい子育て全国ネットワーク」に改め、最初に行った署名運動です。
2018年初の国会で議論されていた受動喫煙防止法案の可決が難しい見通しとなる中、2018年4月に東京都が発表した受動喫煙防止条例が都議会で可決されるよう応援しよう!という署名には、1万2545筆が集まりました。
署名開始から間もない6月13日に条例案が議会に提出され、6月27日に可決され成立しました。
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< 署名 その4>
学童保育は子どもにとって大切な「育ちの場」。
国の最低基準は撤廃しないで!職員には必要な処遇を!
学童保育(放課後児童クラブ)は、子ども達が放課後の時間を単に過ごす空間ではない大切な「育ちの場」。その学童保育について、子どもたちの生活の質を確保するために作られた全国統一の指導員資格・配置の最低基準(「従うべき基準」)が事実上撤廃され、自治体の裁量に任される議論が、今まさに、国会で進められています。
基準の事実上撤廃に待ったをかける署名。2018年12月に始めた後、じわじわと賛同者数が伸び、現在は1万4782筆に至っています。
2019年3月6日。
国会での審議が始まる前に!と自民党本部の政務調査会を訪れ、会長代理の宮下一郎衆議院議員に1万4356筆の署名を届けました。子育て当事者の声を届けた宮下一郎議員は、1週間後、学童保育について色々と調査、検討して下さり、1週間後にその経過を連絡して下さいました。
--------- おわり ---------