【イベント開催報告】NWEC(ヌエック)『令和2年度「男女共同参画推進フォーラム」』でワークショップを開催しました!

男女の育児家事分担はコロナでどうなった?

2020年9月6日(日)、NWEC(国立男女共同参画センター)の『令和2年度「男女共同参画推進フォーラム」』で、miracoがワークショップを開催しました。

ワークショップタイトルは
『在宅に休校…男女の家事育児分担はコロナでどうなった?』

内容は
「コロナの影響で在宅勤務が普及した一方、休校や休園により家庭で子どもをみる機会も増えました。夫が家にいることで家事育児シェアは進んだ?どこにモヤモヤする?改善には何が必要?」
ということについてオンラインで話し合う会です。

ワークショップには16名ほど参加いただきました。

まず最初に、シマよりファクトのインプット。
『男女の育児家事分担どうなった?』
ここでは、すでにネット上に公表されている調査から
1.コロナの働き方への影響は?
2.コロナ禍で困ったこと/よかったことは?
3.夫婦内の家事・育児分担はコロナで変わった?
のみっつから抜粋して、みなさんにファクトをお伝えしました。

その結果
・マクロで見たときに、仕事も、お金も、女性のほうが失っている
・子どものいる女性は家事育児に困ったが、子どものいる男性は家事育児に困ってない
・困ったことの内容とよかったことの視点が男女でだいぶ違う
・全体を均してみると、家事育児負担が2割以下の『ゼロコミット男子』が、コロナ後でも約半数いる
・が、よく見るとコロナで男性の家庭進出は20年分進んだ
・夫婦の勤務形態により、男性の家事育児分担の割合が顕著に違う
など、たくさんのファクトが見えてきました。

詳しくは、こちらの動画にアップされていますのでぜひごらんください。
第09回 みらこちゃんねる 男女の家事育児分担はコロナでどうなった

そして、ディスカッション1回目。
Zoomのブレイクアウトルームで4人程度のグループにわかれて、まずは「このファクトを見てどう思ったか」について話し合い。
とても活発な議論が行われ、いったんグループごとに発表。
男性の家事育児の分担割合について、タスクの量と時間的資源といった、男女間で認識に差があるのではないか? とか
若い世代は男性の家庭進出が進んだというデータがあったけれどそんな実感はない、とか。
それぞれの意見がなかなか興味深かったです。

後半は、りょうさんよりファクトのインプット。
で、どうする?

前半のファクトで「夫婦の勤務形態により、男性の家事育児分担の割合が顕著に違う」というのが示されていましたが、それに対して女性の就業率は、全体の就業率(M字カーブ)こそ、妊娠出産によりあまり落ち込まなくなり台形に近づきましたが、正規就業率(L字カーブ)は今でもLの字を描いていることや、今でも出産時に半分近くの女性が退職していることなど、かなりの割合の女性が非正規雇用であるというファクトが示されました。
一方、育休を取りたいと思っている男性は80%以上もいるのに、実際とった男性はわずか7%であることや、さらに1か月以上の育休取得者となるとわずか1%もいないというファクト。

miracoでは昨年のNWECで「『男の産休』は男性の家庭進出につながるか」と題したワークショップを行っており、それの内容を一度振り返ったうえで、

『で、どうする?』

が参加者全員に投げかけられました。

そこから、2回目のディスカッション。
男性の育休取得率を上げるにはどうしたらよいか?
こちらも熱い議論が交わされ、
「バリアフリー法みたいな感じで、男性の行動ゾーンにもおむつ交換台などの設備を設置することを義務付けるのがいい。まちづくり条例の策定などに参加するとか」
「生まれる前は両親学級に父親も来るのに生まれたら興味がなくなったように来なくなる。強制ワンオペで矯正する?」
「上司とのコミュニケーションが大事。でもあんまり空気を読みすぎないのも大事」
「りょうさんを量産する!」
といった意見などが出て、とても盛り上がりました。

ご夫婦で参加くださった方、中部や北海道など遠方から参加くださった方など、オンラインならではのよさもあり、濃密な議論ができたワークショップになりました!

miracoとしても初のオンライン(Zoom)開催ということで、いつもとはまた違った準備が必要だったり、不手際などもあったかと思いますが、今後もオンラインイベントや動画による情報発信などをさらにやっていくための第一歩となったと思います。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

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